セビージャ通信

2014.09.14 update

セビージャおススメレストラン情報

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18回目を迎えたビエナル・フラメンコが始まりました。

前売りチケットの購入の外国人トップは今年も日本!ということで、 やはり街を歩く日本人を多く見るようになった気がします。 昼間クルシージョに夜はビエナルに、 充実したフラメンコ生活を満喫されることでしょう。

そこでプラスα、さらによりフラメンコな滞在を! バルで食事する時には是非テラス席を選んでみてください。 最近のバルは、店の目の前の歩道にテーブルと椅子を出している所が多いです。 すぐ隣は車道で、手を伸ばせば走っている車に届くような狭いスペースに席を作り、 暑い夏はドライミスト、寒い冬は大型のガスストーブを置いてまでしても、 一般的に外の席が好まれています。

道を歩きながら次から次とフラメンキートがやって来て、 バルのテラス席の前で立ち止まり一曲歌って小銭を回収して去っていきます。

日本から来た友人と一緒に外で夕食していた間にも、 3組の歌のお披露目がやって来ました。 ルンバを歌う人もいれば、渋~くファンダンゴというのも。 昔はこういうのは小汚くいかにも哀れっぽい感じの人がやっていましたが、 今ではごく普通な小綺麗な青年たちが小遣い稼ぎがてら周ってくるようになりました。 自分たちでアルバイトを編み出して稼ぐんですね。

それらをBGMに美味しいご飯をお楽しみください。 バルのメニューでも、最近ではグローバル化された日本語の、 「テンプラ」とか「ワサビ」などの文字が普通に使われるようになりましたが、 さらにもっとよく見かける「タタキ」の文字。 マグロのTATAKI (TATAKI de atun)は最近のバルやレストランで頻繁に見かけますが、 最近では「イベリコ豚のタタキ」というのも扱う店があります。

私が本日オススメするイベリコ豚のタタキをメニューに持つ店は、 センター街の市役所の裏、サンフランシスコ広場に面している、 Albarama です。美味しいですよ。 www.restaurantealbarama.com

イベリコ豚の生ハムはもちろん、 他にも色々調理される本場のイベリコ豚を是非フラメンキートをBGMに、 是非お試しください。 ただし、テラス席をご利用の際には、一段と手荷物には 気をつけてくださいね。 身から離すことなくしっかりと持ちながらお食事してください!

 

Text/Mayumi Shimoyama
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2014.09.03 update

「さよならYuka」カンテ

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日本人カンタオーラの今枝友加さんが、

今回足掛け数年過ごしたへレスでの生活にピリオド打ち、

日本へ帰国するということで、

現地へレスのタバンコ(シェリー酒の樽が並ぶへレス特有のバル)にて、

「さよならYuka」カンテがあるということで行ってきました。

歌うのはもちろんご本人今枝さん。

へレス滞在中に何度もこのタバンコ「パサヘ」で歌ってきた彼女のカンテを、

実は私は今まで一度も聴いたことありませんでした。

なので、このへレス生活でどのように彼女のカンテが進化したのか

私には比較できませんが、

彼女の歌を聴きながら、

ゾクっとするような澄んだフラメンコの声を聴きました。

フラメンコの澄んだというのは、我慢、悔しさ、努力、踏ん張り、絶望感、

etc、、、が混じって、それをろ過してポジティブに変換させて、

勢いよく穴からスーッと吹き出したような、

透明のようで、純透明でなく、フラメンコ色した、、、、

シルクのようで針金のような強さがあり、、、

というような。

目の前の美しく透き通った、グラスに入ったへレスの酒がすごくお似合いの

彼女のカンテでした。

今まで、日本で生まれ育っている日本人が、

ここまでスペイン人と同等に歌うのは不可能だと私は信じていたのですが、

彼女は歌ってくれました。

「えーっ、嘘でしょ~?!」と思って、

あえて目を彼女から背けて脇を向いて聴いてみたりしましたが、

そうすると文字では表現できない一本のフラメンコ糸の声が聞こえてきて、

ゾクとさせられました。その古典風な声質が特に好き!!!!!と思いました。

そしてまだまだ進化し続けそうなので、

しかも進化というか、この、古典的な本物思考のカンテは、

進化と言っても、タイムマシーンでフラメンコの古き良き時代のカンテの再現のような、

なぜか後ろ向きに突き進むという新しい進化のしかたに違いないと思ったのでした。

観客も地元人。

彼女もゴム草履で現れ、グレーのスペイン製のヒールに履き替え、

一緒に来た我が子にゲームを渡してステージで歌い始め、

ステージが終わるとその場で子供たち相手に「かくれんぼ」開始。

同時に周りの人たちとサヨナラの挨拶。

天才なのかもしれませんが、

想像しきれない努力があるはずです。

携帯電話と一緒に常に抱えて離さずにいる、あのノートが気になります。

また日本に戻ってからのご活躍を期待します!

日本のフラメンコに大きく貢献することになるのだろうと思われます。

Text/Mayumi Shimoyama
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