Saray de Los Reyes
2015.02.18

サライがセビージャのテアトロで踊るというので見てきました。
今年のソニアジョーンズカレンダー撮影以来の再会。
海賊フラメンコになってもらってサライ一家を撮影したのが昨年10月末でしたが、
その時点でサライが「第二子がお腹にできたよ、、、」って言っていたので、
今回それが気になりましたが、
ステージに現れたサライはびっくりぽっこりお腹の5ヶ月。
隠しようもない妊婦のラインは遠くからでも判別できるほどです。
マタニティー用の、動きを制限した踊りにするのかな、、、、
と思えばとんでもございませんでした。
お腹はまるで関係なしと思われる迫力ある踊り。
竜巻のような回転も含め、踏み鳴らす足も、
身体をよじらせて回転してていいのかというよりも、
物理的によく出来るなあ!と感心。
振動が大丈夫なのかというレベルの話ではありませんね。
縄跳びの二重跳びをし続けるよりも激しそうに思われますが。。。
かつ、
熟成されているチーズとかワインとかそういう感じで、
深みがどんどん出てきているようです。
いくら何でももうこれでしばらく休憩でしょ、、、
と思えば、「へレスのフェスティバル、マヌエラ・カラスコのステージで、21日踊る!」
のだそうです。
若手アーチストがそれぞれ捧げる先輩フラメンコの顔写真をバックに、
今回組まれた私の観たこのステージで、
サライの踊りの背後に大きく映された顔写真は、そのマヌエラ・カラスコでした。
ちょうどカラスコさまも私の近くの座席でこの舞台を観にいらしてました。
少し前にマヌエラ・カラスコが踊った中で闘牛士の動きを、仕留めまで組み入れていた
彼女の踊りのその部分を鮮明に覚えていますが、
今回のサライの踊りの中でそれが再現されていました。
あの超スローな動きには間延びしたものが一切なく、
震えて緊張した重さと深みある真剣勝負な動き。
やっぱりセビジャーナであり、アンダルサであり、アルティスタである!というのを
しみじみ感じさせられたのでした。
そして、、、
妊婦の観念が一掃されました。そういえばサライが前に言ってました。
「自分のことは自分が一番よく知ってる」と。
なので撮影の時にもサライに限っては、
メイクさんじゃなくてサライは自分でアレンジします。
自分を可愛がって、自分を大切にしたいですよね。
日本のマタニティフラメンコは真似しないで下さいね。
サライは特別ですから。
21日のへレスで、また踊るそうですから、このあたりにいらっしゃる方は是非。
今を大切に素敵に彼女が生きてるのが見えます。