Semana Santa

2015.04.24

セビージャのセマナサンタは世界的に有名です。聖週間。

まずこのセビージャでは、

普段から日本のサラリーマンのスーツ姿のような光景が見られません。

スーツで働く人は少なく、デパートの店員もスーツではありますが、

ネクタイがミッキーマウスだったりします。

結婚式と、この聖週間でしか男性のスーツ姿を見ません。

聖週間は全員がそれに集中していますから、

聖週間の始まりの日曜日に男性たちがスーツを着、しかもかなり気合い入って男女盛装するのが聖木曜日。

この木曜日の女性の黒いマンティージャ姿は喪服で、とてもエレガントで、

街を歩いているだけでその姿に行き交い、心が洗われる感じです。

アクセサリーは、パール。

今年は街路樹のオレンジの花、アサールの開花と見事に重なり、

天候にも恵まれ、セビージャ人にとっては完全燃焼できるセマナサンタになったかと思います。

セビージャ人全員がフラメンコ人間というわけではないですが、

セマナサンタのサエタに関しては、全セビージャ人の意識のもとにあり、

街角で歌われ、それを聴き、感動し、ハレオをかけ、

街びとが神輿にもガンガンとハレオかけていますから。

フラメンコに関係ない一般人も皆その血が騒いでる様子が見られます。

聖木曜日の、ロス・ネグリートス教会のバルコニーから、

セニョール(イエスキリスト)と、その聖母マリアの教会到着に、

ウエルバ出身の若手カンタオーラ、アナ・ガルシアさんがサエタを歌いました。

そのマンティージャ姿です。

若手でしかも美人ですし、ビジュアル的にもイケるので、

将来有望かと思われます。私は彼女に、セビージャのコンセルバトリオ(公立音楽院)

のミゲル・オルテガが教えるカンテクラスを見学させてもらったときに知り合いました。

歌い始めに『おはよー、おはよー、私の声。。。』と、自分の声に声かけながら、

発生練習から入り、

そのものすごい反響声とビブレーションにびっくりして、硬直した私は、

クラスまるまる2時間見学してきてしまったその時から彼女とお友達です。

『日本にも歌いに行きたい!』と意欲満々ですが、

『日本は踊りばかりだから、踊り手のカンテで行かないと難しいかもね。。。』

なんて言ってみたところです。

でも日本でのカンテも少しずつ拡散されているようなので、

そのうち私の大好きなミゲル・オルテガは世界遺産レベルの人間国宝になるに違いないと

私は思っていますし、

近い将来、日本の年末の紅白歌合戦で今枝さんが歌い、、(白組は三輪明宏さん)。。。

そういえば昔、その日本の国営放送の番組内で、

サエタの歌い手を『オペラ歌手』と紹介していたのがあったそうで。。。

サエタを知っていただかなければ!Saeta です。どうぞ検索してください。

今日はこの辺でやめておきます。笑。読んでくれてありがとうございましたー。

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