Feria☆2015(その6)
2015.05.01

2008年から経済危機と言われ続けているスペインはまだ進行形。
今年のセビージャのフェリアには市役所からの弱者へのいたわりがありました。
新しく試みたことがいくつかありました。
まず、14500人の市民に、
フェリアのカセタ内の飲食を招待するインビテーションが配られました。
その招待券を持って地区(市役所直系町内会とでも言いましょうか)
が運営する公共のカセタ内で、
定食セットを頂くことができるというもので、
家庭内暴力に苦しんでる人、家計が貧しくて補助を受けてる人、
病状が深刻な人などが対象となり、
赤十字が任されて配付したようです。
あなたはどんな弱者ですか、、、みたいな、
内輪の不幸比べの眼差しが想像され、
日本内なら素直に喜べないものがあるかもしれませんが、
そういうのは超ポジティブ思考人間集合のセビージャですから心配無用。
素直に喜んで受け取り、フェリアを楽しんだようです。
そして、65歳以上の人は、
公共のカセタ内での飲食が半額!という新しいシステムが導入されました。
でもこれは、おじいちゃんが孫の飲みものを買ってあげるとか、
そういうのはダメで、あくまでも本人の飲食のみ適応とのこと。
他にも、入院中でフェリアに出かけられない子供達のために、
公立病院内にカセタを設けた、というニュースもあったり、
フェリアに出かけられない人たちを守ろうとする心温まるニュースが
色々とありました。