ポルトガル

2021.08.16

「大昔の硬貨を拾った!」と目を輝かせて中学生の子が。
「えー!どれどれ見せてー!」と覗き込めば、1999年製造の5ペセタ硬貨。
ヨーロッパがユーロに通貨統一される前にスペインが使用していた通貨「ペセタ」のコインでした。
私たち大人にとっては、20年前まで普通にお財布に入っていたので懐かしい感ですが「Z世代」と呼ばれる現代の若者にとっては化石に同じ。自分たちが生まれる前は「大昔」と言う扱いなのですね。笑
通貨もヨーロッパは統一され、もう国境もなく、
セビージャから西に向かって1時間半ほど車をまっすぐ走らせれば、
「Portugal」と言う看板が出てくるだけで県境と同じ扱いで外国に。道が続いたままお隣の国ポルトガルに入ります。
セビージャから日帰りで遊びに行くこと可能です。
セビージャからポルトガルの海岸線に向かって車道で入ると、
国境のところがちょうど河なので、白い大きな吊り橋が国境になります。
これ、渡し船でも移動可能。
これはちょっと趣があり、おすすめです。
スペイン側は「Ayamonte」ポルトガル側は「Vila Real de San Antonio」の村の川縁を船が行き来してます。
行きは車道、帰りは渡し船と言う移動でも楽しめます。
車ごと船に乗り込むための桟橋は、木製。こんなのでも折れないんだ、、、ここで折れるかも???考えたらキリがないので考えず。川の景色を楽しんで15分ほどの乗船。
船は対岸に向かってまっすぐ走らず、少し遊覧船のように楽しめる時間があり、要は対岸に向かって斜めに進むので、少しポルトガルとスペインを左右に臨むことができるのです。
入国のコントロールなどもなく、バスに乗るようなもので、
この渡し船は、車と運転手1人の料金が日本円で600円くらい。
車無しで人間だけなら日本円だと1人100円くらいです。
車の中に乗ってる動物(大人と同じ体重の大型犬なども)無料。
高速道路はスペインもポルトガルも無料ですし。お金かからずガソリン代も大してかからず、有意義に楽しめる休日の過ごし方です。
ポルトガルに入ると、食べ物もスペインとまた少し違います。
お菓子(デザートのケーキなど)はポルトガルの勝ちですかね。とっても美味しいです。その味、甘さが家庭風。
豆系の料理も多いですし、なんと言っても魚介類がスペインよりもさらに安いのです。
日本人にはどこかポルトガルに親近感を覚えるところがあると思います。歴史を遡って日本に色々渡ったからでしょうか?
ポルトガルにはスペインには見ない特殊な家のスタイルが多々あります。
ちょうど日本の急須の蓋を思い出すようなカーブした屋根とか。

お腹も視界も満足できて、
スペイン国内とはちょっと違う、ポルトガルでの息抜きをご紹介してみました。
ポルトガルの南、スペインの国境からずっと海岸線は「Algarve」と言う州はビーチのリゾート地で、アンダルシアのコスタデルソルみたいな感じです。240kmに渡って半島の先端まで続くビーチ。
アルガルベの語源はアラビア語で、「ザ・西!」と言う意味だそうですけど。
夏休み、そしてあまり遠出の旅行ができないご時世、セビージャからの楽しみ方の一つとしてぜひご参考あれ。(将来の旅行計画のひとつに)


Text/Mayumi Shimoyama

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